辻井伸行氏がピアニスト・ イン ・レジデンスを務める
フェスティバル 「富士山河口湖ピアノフェス ティバル」が9月19日~23日に河口湖で開催された。
毎年、 豪華アーティストたちを交えたコンサートは今年で5回目。今年は世界で活躍するジャズピアニスト小曽根真氏などと共演した。
©Tomoko Hidaki
「富士山河口湖ピアノフェスティバル」は、辻井伸行氏がピアノ・イン・レジデンスを務め、今年で五年目を迎えた。富士山の麓で素晴らしい音楽を楽しめると参加者から好評を博している。 音楽会は、河口湖円形ホール、河口湖ステラシアター、河口湖総合公園、河口湖美術館で催される。今年は世界的なジャズピアニストの小曽根真氏、ピアニスト清水和音氏とヴァイオリニスト三浦文彰氏、ソプラノの田中彩子他多くのゲストを迎え、9月19日から5日間のプログラム。初日の9月19日は辻井伸行氏が100名限定のプレミアムリサイタルを河口湖円形ホールで開催。筆者は翌20日の河口湖ステラシアターでの「辻井伸行 河口湖スペシャルGALA」を聴いた。辻井氏はベートーヴェン「月光」、ショパン「ノクターン」、「スケルツォ第二番」、チャイコフスキー(プレトニョフ編 )「くるみ割り人形 」組曲 、 プロコフィエフ「戦争ソナタ」とアンコール4曲を披露した。辻井氏のピアノは美しい音色で情感豊かな表現力が心に響き渡る。アンコールのラストはリスト「ラ・カンパネラ」。鍵盤柄のシャツを着てピアノに向き合う辻井氏はとてもチャーミングだった。
©Tomoko Hidaki
コンサート後、ACT4の質問に答えていただいた。
11月のカーネギーホールでのリサイタルについて
辻井氏:今年3月にニューヨークのカーネギーホールでリサイタルをさせていただいて、11月にもリサイタルをします。年2回もリサイタルさせていただけるのは貴重な経験す。本日のプログラムの後半に弾いた曲はカーネギーでも演奏予定の曲です。カーネギーに聴きに来てくださる方々に楽しんでいただけるように演奏したいと思います」と語った。プロコフィエフ「戦争ソナタ」などをニューヨークで披露する予定なのだという。
「富士山河口湖ピアノフェスティバル」への想いについて
辻井氏:自分のピアノフェスティバルをしたいという想いが実現できて、それも富士山の麓という素晴らしい会場でフェスティバルを開催して今年で5回目になります。出演者は僕とよく一緒に演奏している方や先輩アーティストなど豪華アーティストに毎年出演していただいています。ピアノという楽器の魅力を皆様にお伝えしたいという想いを込めて、このフェスティバルで演奏しています。これからも10年、20年とさらにフェスティバルをパワーアップしていきたいと思っています」とフェスへの熱い想いを語った。
ピアノフェスで、今まで一番印象的だったことは?
辻井氏:色々ありますね。野外コンサートは準備をしていても、いろんなことが起きるものなのです。たしか、2022年台風の影響で開演時間が大幅に遅れてしまいました。その時、お客様から心配の声をたくさんいただいたのです。「野外フェスは様々なことが起こります。ハプニングを楽しんで欲しいです。僕たちとお客様の皆様でこのピアノフェスを育てていけたらと思っています」というメッセージを舞台上でみなさまにお伝えしました。そうしましたら、会場の皆様はその日のハプニングを忘れて音楽に集中してくれたのです。僕の中でとても印象深いエピソードになりました。天候など主催者側の思うようにいかないこともありますが、それがフェスなので、それを楽しむことが大事だと思っています。
辻井氏の情熱を感じるピアノフェスティバルは今年も大好評であった。
文:川合由希子
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